はじめに

皆様はスタートアップ企業と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?

尖ったアイデアと技術力で世の中を少しでも便利にするサービスを生み出す少数精鋭の企業?

ハイリスクだけどハイリターンが期待出来る企業?

Tシャツやジーンズの出で立ちで働く自由な空気感の企業?

多分どれも正しくて堅苦しい型にハマらずに素早い意思決定と世の中を良い方向に変えたいんだという思いで突き進む企業というイメージではないかと思います。

スタートアップはもちろんメリットもデメリットもありますが、私が思うスタートアップの魅力は大企業に比較した時の圧倒的なスピード感ではないかと思います。

ChatGPTの話題に見るように世の中の変化はより加速度を増しており、小さいスタートアップが生き残るためには目まぐるしい変化に取り残されないように圧倒的なスピード感で物事を進める必要があるのではないかと思います。

そこで今日はそんなスタートアップのスピード感を垣間見る事が出来るエピソードをご紹介したいと思います。

社内における課題感

会社の成長に伴い様々な案件やプロダクト開発で常に開発リソースは不足し、コードの品質の問題なども課題になってきました。

その一つのソリューションが弊社が推し進める「Gig Innovated.」の世界観でもあるのですが、それでも社内での開発で手を動かすとやはりそれなりに時間がかかります。

最近はちょっとした調べ物などはChatGPTを使う場面も増えてきました。皆様もご存知だとは思いますがマイクロソフトの検索エンジン「Bing」にもChatGPTが搭載されており、今や検索もAIで行う時代です。

GitHub Copilotによるペアプログラミング的なAIによるコーディングサポートによって開発生産性が上がることは周知の事だと思いますが、今まで弊社はコードがGitHub側にアップロードされ取り込まれるリスクもあると思いまだ様子を見ていました。

そんな中、先月リリースされたGitHub Copilot for Businessはコードスニペットを保持しないと明言している事からビジネスユースでの使用も可能だと判断し、社内でGitHub Copilotを導入して使いたいかの意見をSlackで募ってみたところすぐに大多数のエンジニアから使いたいという意見が出たので、その流れで社長にGitHub Copilot for Businessの社内導入の承認依頼を出して承認をもらい、契約まで行われました。

Slackで意見を募ってCopilotを使えるようになるまでかかった時間は僅か50分ほどです。

これぞスタートアップ企業のスピード感だと感じた瞬間です。これだからスタートアップはやめられません。

GitHub Copilotの使い方

使えるようになったのであとはチュートリアルなどをみながら試してみるだけです。

VSCodeにExtensionをインストールすれば後は、メソッド名やコメントを入れるだけでコード候補を提案してくれるので使い方はそれほど難しくなく、自分で検索しながら開発を行うより生産性は劇的に上がります。(もちろん内容によっては完璧ではないことにはご注意ください)

チュートリアルにあるようにメソッド名を意味のあるもので入れると、それを実現するコードを提案してくれました。白い文字列が提案されているコードです。

このコードで問題なさそうだったら[Tab]キーを押せば反映されます。

複数コードが提案される場合があるので、ショートカットキーで次の提案コードを見ることも出来ますし、コード一覧を別タブで開くことも出来ます。

今度はコメントとメソッド名を入れた場合にコードが提案される様子です。

コメントから適切なコードが提案されている事が分かります。

日本語コメントにも対応していて郵便番号をチェックするメソッドを作らせました。私が入力したのはコメントだけです。

正規表現なんていつも忘れちゃうので、正規表現を使うちょっとしたコード作成は非常に楽になります。

ChatGPTも活用

最後にChatGPTに上記コードを入れてみました。

※実業務では情報漏えいリスクがあるためChatGPTは使っていません

さすが!コードの説明だけかと思っていましたが、使い方まで教えてくれる親切ぶりです。

いかがでしたか?

スタートアップ企業のスピード感とGitHub Copilotのちょっとした使い方を間接的に体験頂けたのではないでしょうか?

スタートアップ企業はもちろん大変なところもあるけど、毎日ワクワクが満ち溢れた環境だと思います。

おわりに

TC3は「Gig Innovated.」のスローガンを掲げ、ギグ・エコノミーとの共創を通してソフトウェア開発やAI開発を支援する会社です。ギグ・エコノミーとの共創による開発には、ツール、プロセスなどの観点で様々な課題も存在しています。このような世界を一緒に作っていく仲間をTC3では募集していますので、カジュアル面談などお気軽にお問い合わせください!(参考:リクルートサイト