マイクロソフトにてギグエコノミー領域の施策をリードするPaul Estesが唱える「ギグマインドセット」とは何か?また、その背景となる社会やビジネス構造の変化について、TopcoderのVP、MarketingであるClinton Bonnerがインタビューを行なったTopcoder公式ブログ記事の翻訳版をご紹介します。

 


私たちの生き方が私たちの仕事の仕方に影響を与え始めています。そしてこのことをマイクロソフトのPaul Estesよりもよく知る人は居ない筈です。先日Paulと私はクラウドソーシング、オープンイノベーション、ギグエコノミー及び「ギグマインドセット」 – これはPaulの非常に有名なポッドキャストの名前でもあります – のコンセプトについてディスカッションを行いました。

このディスカッションの前に、私はTopcoderのCEOであるMike MorrisがPaulのポッドキャストにゲスト出演した際にマイクロソフトのオフィスを訪れていました。このポッドキャストの収録に私は大きな感銘を受けて、今度は私がPaulのインタビューを行うこととしました。Paulが主催しているポッドキャストである「ギグマインドセット」自体について彼自身にもっと語って欲しかったし、この新たな考え方をするに至った経緯についても知りたかったのです。

 

ギグマインドセットとは何か?

Paulは、ギグエコノミー自体に対する見方と、ギグエコノミーがビジネスに与えるそのインパクトは二つに大きく分かれていると語っています。それは常に不足している世界と、逆に常に有り余る二つの世界です。

彼はそれを一つのエピソードに関連付けて説明します。「私はある企業の幹部と共に、あるミーティングに参加していました。ミーティングの中でその幹部は「フリーランスを活用しようと思うのですが、この仕事、もしくはプロジェクトを遂行出来るのは私だけなんです。」と言いました。そして私が「あなたはそう思うかもしれませんが、この世界には70億人もの人間がいるのに、あなただけがこの仕事を遂行出来る人間だと本当に思うのですか?」と答えた場面がありました。」

Paulはほぼ全ての事項について、彼自身が行うよりもより上手くそれを遂行出来るエキスパートが存在する世界を信じています。そうだとすれば、彼への次の質問は次のようになります。不足とリソースの囲い込みを産み出し、自分自身の価値に気を揉まねばならない世界を作るのではなく、彼はどのようにして適切な人材を適切なタイミングでマッチさせ、大きなインパクトを得る事が出来るのでしょうか?

Paul Estesは、現在の世界では我々は皆、思考の多様性、情報の多様性に向かって突き進んでいると考えています。また、どのような労働者が平均的なワーカーであるのか、彼・彼女がどのように見えるか、どのように働くのかという点においても、多様性が取り入れられ始めていると考えます。ここにギグマインドセットの考えを理解する鍵がありそうです。

これらの魅力的なディスカッションを更に聴くには、Paulがギグエコノミーと、企業が自社の壁を超えた場所に存在するエキスパートスキルの活用について、如何に準備出来るかについて語る30分のインタビューをお聞き下さい。

 

ギグマインドセットを取り入れる

思考の多様性、オープンイノベーション、及びギグエコノミーなどの言葉は全てあなたがこのポッドキャストを聞く前から知っているIT業界のバズワードかもしれません。しかし、あなたは今一度思い起こす筈です。Paulが主張するように、この種の働き方や労働の価値についての我々の考え方のシフトは、いまこの時代に生きて働いている我々の全てに影響を与えることになるのです。

あなたが現在小規模な開発チームを率いたとしても、マイクロソフトのようなテックリーダーである企業で働いていたとしても、恐らく既にチームリソースの最大容量を使って業務に当たっていると思いますが、ギグマインドセットを取り入れることによって、そこから更なる速度を持って開発し、デリバリーを行うことが可能になるのです。私はみなさまがPaulのポットキャストに登録されることを強くお勧めします。ギグマインドセットに前向きな方は、このポットキャストから様々な情報を継続的に得られることでしょう。

 

リーダーと業界のイノベーターの声を更に知りたい方は、Topcoderのブログを更にご覧下さい。

 

– Topcoder Blogの記事はこちら –

Adopting a Gig Mindset: An Interview with Gig Economy Leader Paul Estes of Microsoft