アジャイル導入のグローバル最新動向を知る「15th State of Agile Report」

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2021/07/15

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はじめに

今回のレポートが15回目のレポートとなる、「State of Agile Report」は、Digital.aiがスポンサーとして、2021年2月から4月までの期間に、グローバルの様々な業種を対象に調査したアンケートの結果をまとめたものです。

15th State of DevOps Report

 

本レポートでも述べられていますが、元々のレポートの目的であるソフトウェア開発チームだけでなく、ビジネス価値及びソフトウェアの提供におけるスピードと品質を推進するといったことが今回のレポートの特徴としてあげられています。ちょうどアジャイルソフトウェア開発宣言から20年という節目のタイミングでもあるようですが、今回はこちらのレポートの一部を日本語でご紹介していきたいと思います。詳細は、英語となりますが、こちらのURLより閲覧することができます。

 

新型コロナによる働き方の変化

新型コロナ感染症の世界的な流行もようやくワクチン接種が徐々に進んでいる状況で、欧米の一部では段々とオフィスに戻るような会社も出てきているようです。このような中で、リモートやハイブリッドな働き方など、新しい考え方を求められている状況にあるようです。State of Agile Reportでは過去何年か、従業員が分散したり外部ベンダーにアウトソースするなどの傾向が見られていたようですが、今年はCovid-19の影響もあり、この傾向が更に加速しているようです。

 

<具体的な傾向例>

  • たった3%がオフィスに戻ることを計画していると回答
  • 4分の1がアフター・コロナの世界においてフルリモートになると回答
  • 56%がハイブリッドアプローチを好んでいる(オフィスには戻るが毎日ではない)

徐々に人々がオフィスに戻る、という状況ではありますが、完全にオフィスに戻るという傾向にない、ということは日本にいる我々も改めて働き方を刷新していかねばならないと感じます。

 

アジャイルの導入が急加速

今回のレポートでは急速な変化として、ソフトウェア開発におけるアジャイルの導入度が、2020年の37%から2021年は84%となったことが上がられる。また、非IT部門(事業部)でのアジャイルの導入は昨年から増えて来ているが、それを妨げる要因として以下が主要なものとして挙げられています。

<アジャイルの導入を妨げるもの>

  • 46%がプロセスと実践の矛盾と回答
  • 43%が文化的衝突と回答
  • 46%が組織における変化への抵抗勢力 と回答

 

DevOps及びValue Stream Managementの必要性

 

より価値のあり、新しいサービスを提供することが求められる中で、DevOpsやValue Stream Managementの必要性が増している。Value Stream Managementとは、組織のビジネス全体の可視化する考え方で、人・プロセス・技術をマップ形式で可視化し、計測や管理を通して最適化し、ビジネス価値が顧客へ適切に届けることを目的とするものです。最近Value Stream Management Consortiumが設立された、などのニュースもあり(参考)、今後この領域の知見も業界内で認知されていく可能性があります。

  • 回答者の3分の4が、DevOpsによる変革が重要もしくはとても重要だと回答
  • 2分の3が、VSMの施策を実行中もしくは計画中と回答

 

気になるデータ紹介

Agileに導入する理由

Agileに導入する理由として「変化する優先度への対応する能力をつけるため」「ソフトウェア提供スピードを上げる」ことが64%と、トップに上がっている。トップ5までをみてみると、上記に加えて「チームの生産性を向上する」「ビジネスとIT部門の連携を向上する」「ソフトウェアの品質を向上する」がその理由として多くの票を集めています。

 

デジタルトランスフォーメーションの流れで、アイデア起案者である事業部やマーケティング部門などと、IT部門がうまく連携しながら新しい価値を創造していく、というグローバルにおいてもこのような流れがあるのかということが伺えます。

 

15th State of Agile Report_why adopt

 

アジャイルな提供の成功指標

成功指標として回答票が多くあつまったのが、「ビジネス価値の提供」「顧客/ユーザー満足度」、そして「ベロシティ(速度)」です。このあたりは、『LeanとDevOpsの科学』や「State of DevOps Report」などと通ずるところがあると見受けられ、多くの企業がビジネスの価値をしっかり提供するためのドライバーとしてアジャイルを捉えていると考えられます。

(※State of DevOps Reportについては、こちらの記事で紹介しています)

 

15th State of Agile Report_SuccessMetrics

 

アジャイル導入のチャレンジ

 

アジャイルはよく理解することはできても、実践することが難しいなどと言われるかと思いますが、アジャイル開発におけるチャレンジ(課題)についても調査されています。トップ5としては、「チーム間のプロセスと実践の矛盾」「組織文化がアジャイルの価値に調和しない」「組織内の変化への提供勢力」「アジャイル手法のスキルや経験が欠如している」「リーダーシップの参加が十分ではない」が挙げられています。

 

ビジネスの価値を提供するためにアジャイルを実践しようとしている一方で、リーダーの参加が十分ではないというような回答が多く集まっていることは少し驚きでした。

 

15th State of Agile Report_Challenges

 

おわりに

 

15th State of Agile Reportの一部をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?やや耳の痛いようなこともこのレポートには書かれていたり、グローバルで最も使われているアジャイルのテクニックとしてはスクラムがトップだったり、様々な気付きが得られます。英語ではありますが、グラフを観ただけでも皆様も何かの気付きにつながるかもしれませんので、ぜひ読んでみてください(フルPDFはこちら)。

 

TC3株式会社は、アジャイルのメソッドを活用して(特にスクラムを取り入れ)お客様が必要とするデジタルサービスの開発支援をしていす。最近では、「デジタル顧客接点トータルサービス」を提供し、顧客向けのサービスの実装をご支援するサービスを展開しています。DXの文脈において新規サービス立ち上げや既存サービスの刷新などをご検討されているかたはぜひ一度ご検討ください。

 

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キャッチ画像は İrfan Simsar on Unsplashを活用させていただきました