こんにちは、TC3の採用担当の麻生(@マイニンテンドーストアからSwitch2の3回目の抽選にも落選したお知らせがきて悲嘆にくれてます。。いつになったら当選するんですか~!!)です。

ハズレ続きでなんともツライとこですが、気を取り直して今回は、TC3の創業者でありCEO、そして昨年リリースされた「Tactna」のプロダクトオーナーでもある須藤さんに、いろいろとインタビューしていきます!!

記事最後に、うちのかわいいにゃんこ写真もあるので最後まで読んでいただけると!早速いってみましょ〜。

Tactnaとはいったい何なのか?

麻生:まず最初に、 Tactnaがどんなプロダクトか教えてください。

須藤: すごく簡単に言うと、アプリケーションを開発する企業のためにアカウント管理を簡素化するプロダクトです。これを使うと、開発者はアカウント管理を一から作らなくてもよくなり、開発コストや時間を削減できる。

麻生:もう少し具体的に教えてください。Tactnaはどんな課題を解決するんですか?

須藤:いま、いろんな事業会社がアプリケーションサービスをたくさん作っているでしょ。その時に、組み込み系以外で必ず必要になるのが、ユーザーのアカウント管理という概念なのね。

アカウント管理というのは、ユーザー情報の管理であったり、誰がアプリケーションをどのように使うことができるのかっていうことを管理する。それが必ず必要になるんですよね。開発者目線でいうと、そこの開発がけっこう厄介で。

麻生:それは簡単に作れるものじゃないんですか?

須藤:簡単に作れるものでもある。正確に言えば中途半端でもなんとかなっていた。そこがだんだんちゃんとやらなくちゃいけないねって世界になってきた。ということだね。

麻生:じゃあ、Tactnaはそのアカウント管理というものをめちゃくちゃ簡単にできるようにする?

須藤:いや、Tactnaは、いちいち厄介なアカウント管理を作らなくて良くするためのプロダクトという感じかな。

麻生:開発者目線でいうと、Tactnaはそういうプロダクトということですね。

では、ビジネスサイドでいうとどうなんでしょう?

須藤:ビジネス側はソフトウェアサービスをたくさん世の中に出していって、そこから利益を上げるということをやりたいわけ。今、それに対してバラバラにアプリケーションを作っちゃっていて、サイロ化しているものを何とかまとめたいということ。そしてまとめた上で、自社のお客様の行動からデータを利活用して新しいサービスを作りたいという。そういう流れがありますと。

Tactnaは先ほど言った、開発者から見るとアカウント管理を提供する機能なんだけど、これによって複数のサービスをまとめることができる、というメリットがある。Tactnaで全部のアプリケーションを統合して、そこから得られるデータを蓄積して、新しいサービスの構築とかアップセルやクロスセルにつなげるといったことができる。ビジネス側にとっては、そういうメリットがあるプロダクトだといえる。

で、そのまとめる(統合する)ところのポータルを、TC3は独自でカスタマーエンゲージメントハブと呼んでいる。

Tactnaの4つの特徴とは?

このスライドを見てもらいたいんだけど、Tactnaって何ですかって言うと、4つの大きな特徴があるわけ。

1つ目が、複数のアプリケーションをまとめて一つのIDで管理することができますよ、っていうこと。

2つ目が、アプリケーション横串の機能。例えばユーザーの管理であったり、もしくは課金の管理であったり、もしくは契約の管理といったものをアプリケーション横串でくっつけることができますよと。

3つ目が、TC3的には一番大きいのはここだと考えているんだけど、お客様自身が自分たちの手によってアカウント管理をある程度できるということ。

麻生:お客様自身っていうのは?

須藤:このアプリケーションを実際に利用するエンドユーザーだね。とくにtoB企業の場合、エンドユーザーの中にチーム(組織)があることが多いよね。その管理者が、自分たちのチームの、誰が何をできるか、ということを管理できるようになってきている。少し前までは、情シスやシステムを作った開発者に申請書を出して仕様を変更してもらったりしていたのが、アプリケーションの中で自分たちで簡単にできるようになった。そういうことができる仕組みを持っているのがTactnaなのね。

麻生:他のサービスではできないということですか?

須藤:できないということはないけど、かなりのリソースを割いて作りこまなきゃいけないということだね。

アプリケーションが少なければ、チームの概念の中で生じる仕様変更(ユーザー追加とか権限の変更など)を情シスや開発者にその都度依頼していればなんとかなったかもしれないけど、たくさんのアプリケーションを走らせている中で、いちいちそんなことを依頼してられないよ、エンドユーザーが自分でできるような仕組みを作らないと回らないよ、という世界に追いつくためには、ちゃんとしたシステムを作らないといけなくなる。

でも、そういう業務効率化みたいな仕組みづくりのところにリソースを費やすのではなく、本業のところのサービスを作るところにフォーカスしたほうがいいじゃない?

Tactnaを入れれば、セルフサービスの管理ポータル機能が付いてくるから、その部分をさくっと解決できるというわけ。

最後に4つ目は、認証の基盤に柔軟性があって、お客様のニーズに応じて、既存のIDaaSプロバイダー(例: Auth0 / Cognito)を選択できるってことだね。

Auth0とかCognitoと一体何が違うんじゃい?

麻生:それそれ。よく社内で、Auth0とか、Cognitoとかっていうサービスの名前が出てくるけど、Tactnaとは何が違うんですかね?正直混乱しております。。

須藤:そうだね、Auth0はOkta社、CognitoはAWS社、両社ともTC3のパートナー企業だけど、ざっくり言うと、そこが展開している認証認可のサービス(IDaaS)だね。

企業が展開しているデジタルサービスにユーザーがIDとパスワードでログインするじゃない。そのときに機能するものだよね。

TC3は、Tactnaのリリース前からIDaaSの導入をしていたけど、IDaaSを入れたら、認証認可だけでなく、ユーザーのアカウント管理までできるようになると思っているお客様がけっこういたんだよね。

でも、これまで話した通り、ユーザー管理とかって自分たちで作らなきゃいけない。認証認可を導入したいお客様の中には、自分たちのデジタルサービスをどんどん開発したいっていう大きなミッションがあるのに、その手前にユーザー管理っていう厄介なものがある。限られたリソースをそこに使うくらいなら、Tactnaを入れただけでアカウント管理できるようになったら、最高だなって思うんだよね。

だから、質問の答えとしては、Auth0とかCognitoといったIDaaSの上に乗って、アカウント管理やら複数のアプリケーションの統合をするのがTactnaというわけ。

さっきも言ったけど、Tactnaを利用しないお客様は、自分たちでその厄介なものを作ってメンテナンスしていくしかない。

Tactnaはどんな会社にハマるのか?

麻生:まさに、Buiit or Buyの選択ですが、自分たちで作るよりTactnaを買ったほうが良いのって、どんな会社なんですか?

須藤:今から10年以上前に、Software Is Eating the Worldっていうのがアメリカで言われだして、あらゆる産業がソフトウェア企業に置き換わりつつあるということを意味しているんだけど、日本にもその波がきている。いわゆる、エンタープライズといわれる大企業を中心に、いろんなデジタルサービスを次から次に展開していきたいと考えてる企業は格段に増えている。大企業だけでなく、コンパウンドとかマルチプロダクト戦略をとっているスタートアップとかもそうだよね。
そういう企業がTactnaを入れることで、より適切に、効率的にユーザーとチームの管理ができるようになる。

2つくらいのアプリの上に何か作るというだけであれば、自分たち(自社)でBuild、作っちゃいます、っていう選択肢もあると思うんだけど、いまは1つの企業がいくつものサービスを展開していくようになっているでしょ。

そうすると、事業部ごとにいくつも開発チームがあって、それぞれのチームが独自で自分のとこのサービス、という感じで開発を進めてしまって、最終的にサイロ化して全然連携できなくなってしまう。

早い段階でそういう懸念をもてる企業というのは、会社全体のアプリケーションに対して横串で権限のあるCTOやCPOとか、それに準ずる立場の人がいて、あるべきユーザー構造の重要性に気づいていると思うんだよね。

麻生:あるべきユーザー構造ってなんですか?

須藤:Tactnaはアカウント管理を簡素化するプロダクトでしょ。アカウント管理は何かというと、ユーザー情報の編集や、誰がどういうアプリケーションを利用できるか、という設定です、と。

ユーザーをどのように管理をするか、つまり、ユーザーのデータ構造をどのように持つかのか、というのを、最初に一旦作ってしまうと、将来にわたって変更していくということが、やりづらくなっていくんだよね。

なぜなら、ユーザーのデータ構造を基盤にしてアプリケーションの機能をいろいろ作っていくから、真ん中のコアなユーザーの情報をどういうふうに管理しているのか、というところが崩れちゃうと、他のアプリケーション全部に影響がでてきてしまう。

あるお客様の話だと、アプリケーション開発のうちのだいたい2割ぐらいを、アカウント管理の構築に費やしていたと。

自分たちが作りたいサービスにかけられる全リソースの2割っていうのは、けっこう大きいと思うかもしれない。だけど、逆に、一番最初にそこに2割しかかけられていないということは、こういうアプリケーションを作りたいという構想があって、そのためだけに最適化されたユーザー構造をもつアカウント管理というのをとりあえず作ってしまうことになるんだよね。

麻生:なるほど。本来なら、将来的に追加されていく機能やサービスにも対応できるようなアカウント管理を設計しないといけないのに、最初の段階でそこを見越して作るということが難しいんですね。

須藤:そこに気がついていない人たちがまだ多いんだとは思う。Tactnaを入れると、あるべきユーザー構造、それは将来に渡って使い続けることができるユーザー構造、を構築できるようになる。

麻生:将来に渡って利用できるユーザー構造を構築すると、企業にはどういうメリットがあるんでしたっけ?

須藤:企業が新しいデジタルサービスをどんどん展開していくには、ユーザー(お客様)がベースになる。Tactnaを入れることで、ユーザー構造の基盤ができるようになるんですね。

新しいサービスを出すたびに、自分たちでユーザー構造の帳尻を合わせるための開発を別でしなければならない、ということがTactnaによって解決される。長いスパンで見た時の開発 / メンテナンス / 運用費が安くなりますよね。なので、複数のアプリケーションを展開(しようと)していて、それらをサイロ化させずに中長期に渡って管理していきたいといった課題を持っている企業には、ぜひTactnaを検討してもらいたいと思う。

Tactnaの今後について

麻生:では最後に、Tactnaをどのように展開していくか、今後のビジョンがあれば教えてください。

須藤:市場のデファクトスタンダードとなる製品にしたいよね。そのためには、これまで話した通り、アカウント管理の複雑さとそれに関連する課題について、ブログやウェビナー、ホワイトペーパー、ケーススタディを通じて、お客様に気づいてもらえるような啓発活動も重要だと考えている。

そして、Off the Shelfで利用できるTactnaというプロダクトがありますよ、とお客様に自信を持って言えるようにしたい。

Tactnaのボタンを1つ押しただけで、お客様の課題がポンと解決できるように、Tactnaを今よりも手離れが良いプロダクトになるように、もっと投資していきたいと思う。

麻生:そうですね。Tactnaの知名度があがっていくように、私もブログ発信を頑張りたいと思います!!

おわりに

みなさん、今回のインタビュー記事を通して、Tactnaがどんなプロダクトかご理解いただけたでしょうか?Tactnaも含めてマルチテナントSaaS開発におけるポイントを紹介したウェビナーもありますので、合わせてご参照いただけるとより理解が深まると思います。ぜひご覧くださいませ(オンデマンド視聴はこちら)。

少しでもTactnaにご興味を持っていただいた方は、こちらからご連絡ください!!

また、TC3のメンバーとして一緒にこのTactnaを世界に広めていきたいと思ってくれた方、ちょっと気になる、という方もオンラインでのカジュアル面談や会食など、お気軽にお問い合わせください!

正社員以外にも、副業や業務委託をご希望の方からのご連絡もお待ちしております!!

(参考:リクルートサイト

今回のにゃんこ:同居猫と喧嘩して、大嫌いなエリザベスカラーをつけて治療中のトムさん。不憫。。